自分勝手な人って、職場に1人はいたりしますよね。私も過去に苦しめられた経験があります。「自分軸」と「自分勝手」。両者のニュアンスは似ていますが、その本質は大きく異なっています。
今回は2つの根本的な違いを解説していきます。
それぞれの心の状態とは?
両者は心の状態がかなり違っています。自分軸がある人は、自分のありのままを受け入れています。いつも満たされていて、自己肯定感が高いです。だから他人に優しく、無意味に人を傷つけたりはしません。
一方、自分勝手な人は真逆です。いつも不安を抱えていて、無意識にそれを解消しようとします。そのため自然と視野が狭くなり、自分の利益だけを優先しようとしてしまいます。これは不安からくる枯渇感によるものです。満たされていない人の行動は、無意識で暴力性を含んでしまいます。だから自分勝手な人の行動にはトゲがあり、他人を傷つけたり、嫌な気持ちにさせてしまうのです。
自分軸がある人は本音で生きている
では、満たされた状態とはなんなのでしょうか?自分軸がある人は、自分の感情を素直に表現します。嬉しい時は喜んで、悲しい時は泣く。怒った時は必要な分だけ怒りを吐き出します。無意識の操作で、必要な時に必要な量の感情を出し入れします。また、自分なりのやりたいことがあって、信念をもっていることも少なくありません。だから周りの価値観に振り回されることなく、自分の本音を優先できたりします。
自分軸がある人は他人から好かれやすい
自分軸がある人は本音に素直です。そして自分が幸せになる生き方がわかっています。すると、自然と他者への対応も変わってきます。例えば、他人を怒るような場面です。軸がある人は相手を、必要以上に怒鳴ったりはしません。言うべきことを、穏やかで諭すように伝えます。言葉の中に相手を傷つけるような意図が含まれないので、相手からすれば”本当に自分のために言ってくれている”と感じられます。よって、建設的なコミュニケーションが出来て、お互いがより信頼を強めることにもつながるのです。
一方で自分勝手な人は、相手に余計な感情をぶつけてしまいます。それは過去に昇華できなかった怒りや悲しみなどです。本人は無意識でやっているので気がつきません。ひどい場合は相手の人格を否定したり、個人的なイライラをぶつけたりしてしまいます。言われた側は、筋合いのないことまで言われているので納得がいきません。そして言った側もなぜかスッキリしないまま、関係性に距離が生まれてしまうのです。
自分軸を手に入れるには?
どうすれば自分軸を取り戻して、自分らしい人生を歩んでいけるのでしょうか。今回はスグに実践できる方法をご紹介します。
「今の自分の気持ちを外に表現する」これだけです。紙に書いても、声に出しても大丈夫です。「上司から誘われた飲み会、本当は行きたくなかったな」「あの人のこと本当は嫌いなんだよな」などなど。どんな内容のものでも大丈夫です。普段は言えない本音を吐き出してみてください。シンプルな作業ですが、とても効果があります。直接的に自分を癒し、満たすことにつながっていきます。そして、ある程度続けていくと、今まで押さえていた感情がフッと出てくることがあるのです。その時は、自分軸が大きく育つチャンス。出てきた気持ちに素直に従って行動してみてください。あなたらしい生き方を取り戻す、大きな1歩になりますよ。今回はこの辺で!ありがとうございました。
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