《人間関係リセット症候群》原因と対処法を解説します。

アダルトチルドレン

こんにちは、心理カウンセラーの角田元輝です。今回は「人間関係リセット症候群」について、その原因や対処法について解説していきたいと思います。

「人間関係リセット症候群」という言葉が、数年前までネットスラングとして流行っていました。この言葉は人間関係において、何かしらのイヤな体験を境に、一方的に関係を終わらせてしまうというニュアンスを表しています。本人はもちろん、長期的で良い関係を築きたいと願っています。しかし、相手に対して何かしら「嫌な部分」とが見えたときなどに、相手との関係を続ける気力が薄れてしまい、「極端に切る」という行動に出てしまうのです。

なぜ、こうした人間関係リセット症候群が起きるのか。そして、どうすれば防ぐことができるのか。詳しく解説していきますね。


人間関係リセット症候群とは?

まず、具体的な行動の例を見ていきます。

  • リアルな人間関係→相手の嫌なところや納得のできないところが見えると、「もう絶対に関わらない」と完全に関係を切ってしまう。
  • インターネット上→SNSアカウントなどをブロック、LINEの連絡先を削除など。連絡手段を全て遮断してしまう。
  • 恋愛関係→パートナーに対して怒りや悲しみが爆発し、そのままの勢いで、相手との関係を終わらせてしまう。

「人間関係リセット」といっても、本当に相手に問題があって距離を置く場合もあると思います。ただ今回の場合、明確に違うのは「お互いが歩み寄れる可能性が残っている」段階であっても、一方的に関係を切ってしまうというところにあります。


原因と心の働き

では、人間関係リセット症候群を引き起こす原因とはいったい何なのでしょうか?

ズバリ、それは「過剰な期待」なんです。

相手に対して「こうあってほしい」とか「自分の言うとおりにしてほしい」という思いを向けて、それが満たされないとわかると、その期待と裏切りのギャップの大きさで、「極端に切る」と言う行動に出てしまうのです。

ステップごとに分けると次のような感じになります。

  1. 相手に対して期待感が膨らむ
    • 「この人なら自分の気持ちを理解してくれるかも」「絶対自分のことをわかってくれる、いい人だ!」
    • 全て無意識で起こる反応です。だから、自分ではなかなか気がつけません。
  2. 裏切られたと感じる
    • 「この人も自分のことをわかってくれないんだ」「信じられない」「めっちゃムカつく」(悲しさがでる方もいます)
    • 相手の何かしらの行動が、自分の望むものではなかった場合、裏切られたと感じます。
  3. 関係を一方的に断ってしまう
    • 「もうこの人との関係は終わり」「人としてありえない」「もう関わる気はありませんから。」
    • こんな感じで、一方的にシャットアウト。この時は冷静さを失っています。
  4. 冷静になってから後悔する
    • 「あの時、関わりを切らなければよかった」「もっと冷静に考えればよかった」「なんであんなことをしてしまったんだろ…」
    • 関係を絶った直後は、ドーパミンなどが放出されて、清々しいかもしれません。しかし、時間が経って冷静になることで、一気に後悔の気持ちが降りてきます。
    • この後悔はとても苦しいです。心の底から「なんてことをしてしまったんだろ…」といたたまれない気持ちになります。

過去の体験からくる影響

人間関係リセット症候群の背景には、過去の人間関係の中で体験した「分かってもらえなかった」という思いが関係しています。

例えば、

  • 幼少期の親子関係
    • 自分の発言に対して、親からの共感が得られず、「自分の気持ちは誰にもわかってもらえない」と感じた。
  • 学校での友人関係
    • 周囲とのコミュニケーションが思うようにいかず、自分だけいつも孤独感を感じていた。

ここまで色々と解説してきましたが、もしかすると「キツイ」と感じた方もいらっしゃるかもしれません。刺さった方はすみません。でも、ここからは本当に効果がある、具体的な対処法を紹介していきますね。

対処法1:判断を先延ばしにする

人間関係をリセットしたくなったとき、最も大切なのは「一旦、判断を保留にする」ということ。なぜなら、相手にカッとなっている状況では、どう落ち着こうと思っても、極端な行動に走りやすいからです。その場で関係を断ち切るではなく、少し時間を置いて、気持ちを落ち着かせましょう。ここでグッと堪えるのは苦しいと思います。私も経験者なのでわかります。でも結局、勢いで切ってしまうと、後からとても後悔するんです。そして、この後悔が本当にしんどいもの。ですから、一旦その場ではグッと堪えて、判断を先送りにしてみてください。

きっと冷静になってから、「あの時、勢いで切らなくてよかった」と思いますよ。


対処法2:感情を外に出す

もう一つの対処法は、「感情を外に出す」ということ。どちらかといえば、こちらは根本的な解決策だと思います。

相手に対して感じた「怒り」や「悲しみ」を思い出して、じっくり掘り下げてみてください。紙に書いたり、声に出したり、やり方はなんでも大丈夫です。とりあえず頭に浮かんできたことを、外に出していきましょう。しばらく感情を掘り下げていくと、「一体、相手の何に対して怒りや悲しみを感じていたのか」ということが紐解かれていきます。そして、さらに深いところまで掘り下げていくと、過去に体感した感情が湧いて出てくる…なんてことも。

多少、時間はかかりますが、こちらの方が確かなやり方だと思いますよ。


まとめ

人間関係のリセット癖は、当事者にとって、本当に苦しい問題だと思います。ぜひ、今回ご紹介した方法をご活用いただき、少しでも人間関係の悩みを軽減していただけると嬉しいです。

大まかにまとめると、

  • カッとなっても判断を保留にして、一旦、関係性を留めておく。
  • 湧いてきた感情を言葉にして、怒りや悲しみを掘り下げてみる。

という感じです。ぜひ試してみてくださいね。

もし今回の内容が参考になったと感じたら、シェアやコメントをいただけると嬉しいです。

ありがとうございました。

ではまた。

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