ここ数年で「HSP」や「繊細さん」という言葉を見る機会が増えました。これは社会全体で、「マイノリティの声に耳を傾けよう」という流れが起きている証拠だと思います。ですが、それは小さなもので、実際に生きづらさを抱えている方は、まだ大勢いると思います。かくいう私もHSPで、自分の繊細さににうんざりしていた時期がありました。昔と比べて、マイノリティの声が世間に届きやすい時代だとは思いますが、本当に理解がもらえるのはまだ先のことなのかなと思っています。そんな繊細さんですが、実はすごいポテンシャルを持っているのです。今回は、繊細さんが持つ5つのすごい力を紹介していきます。これを読んでくださった方が、少しでもありのままの自分に自信を持つことができたら嬉しいと思っています。
感じる力
HSPの方は五感が鋭い方が多いです。全身から感じたことを咀嚼して、考えて、想像して、味わう。「感じる」という力は全ての行動の出発点です。繊細さんは、1つの情報からいくつもの「味」を見出すことが得意です。とくに、相手の話を聞く際にその力は発揮されます。よくHSPの方は「聞き上手」と言われますが、これは表面的な聞き上手ではなく、相手の言葉を深く受けとる、尊重して親身に耳を傾ける、といった繊細な感性があるからできることです。話し手は、おおらかに受け止めてもらえる気がして、安心して話す事ができます。
考える力
物事を深く考えて考察する力。
常識を疑って、本質を見抜く力。
興味があることをとことん追求する力。
これらは繊細な方だからこそ生み出せる力です。他人が当たり前だと思っていることに、「なんでだろう?」と深く掘り下げて考える。大小さまざまな問題を独自の視点から切り込んで、改善点を見つけていく。本人にとっては当たり前のことなので、これがすごい力だとは気づいていないことがあるかもしれません。
味わう力
いいものを深く感じて、味わうのは繊細さんの得意技です。自然の美しさ、人の暖かさ、絵画や本、映画、音楽、カメラなど。「ああ、きれいだな」と思うことを、高純度で受けとって心の中で味わいます。そうして受けとったものを自分なりに凝縮して、外に表現する方も多いといわれています。
誠実さ
繊細さんは礼儀正しく良心的です。困っている人がいたら手を差し伸べるような、親切で優しい方が多い印象です。よく道を聞かれるという方も少なくありません。道を聞く相手からすると「この人は親切そうだ」と感じるのかもしれませんね。また、プライベートだけでなく、仕事でも良心的です。自分が納得できることと、相手にとって誠実であることを大切にしています。強引なセールスや押し売りみたいなものは好きではありません。相手に嘘をつかず、お互いが納得できる終着点を考えてくれます。
直感力
繊細な方は直感に優れています。「なんとなくそんな気がする」「見た瞬間にピンと来る」本のタイトルを見るだけでなんとなく内容がわかったり、外観だけで居心地の良さそうなカフェを見抜けたり。自分にとっていいものかどうかを探し当てるのがとても上手です。
繊細さんがさらに強みを活かすには?
繊細な方が力を発揮するには、自由にのびのびできる安心できる場所を確保することが大切です。繊細さんのするどい感覚は、リラックスした「心と体」を土台にして生まれます。そのため、仕事などのストレスで感覚が鈍ってくると、力が発揮しにくくなってしまいます。そんなときは、ゆっくりとリラックスする時間をとってみてください。温かいお茶を飲んだり、軽く体を動かしてみたり。体がゆるまるほど、繊細な力を発揮しやすくなります。個人的にはガムを噛むのがおすすめです。手軽にストレス解消ができますよ。
ご参考までに!
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